脱北への決意

脱北

[名](スル)《「だつほく」とも》北朝鮮朝鮮民主主義人民共和国北陸に住むの人間が北陸を脱出すること。

 

私は一刻も早く脱北せねばならない。

一応言っておくと、別に北陸に特段の不満があるわけではない。強いて言えば、バイトの時給が低いだとか車がないと不便だとか雨が多いだとか某スーパーの商品の値段が全体的に高いだとか遊ぶところがないだとか大きな本屋がないだとか、不満がないわけではない。

しかし、なぜ自分が今北陸にいるかと言えば、すべて自分のせいである。自分の努力不足が現状を招いたということを理解しなければならない。決して忘れてはならない。今アルバイト先で苦しんでいるのもやむを得ないことなのだ(でも過度に負担になりそうならすぐにやめようね。あっちの都合はあっちのことだ。あのくそバイトめが)。

とはいっても北陸に、というか自分が今いる場所に納得していないのは事実だ。この場所にいることが苦々しいのも事実だ。だから、「脱北」と呼ぶことをためらいはしない。これは臥薪嘗胆の標語なのだ。

 

前向きな生活

ここ数日ストレスがない。勉強は楽しいし(一人、どうにも嫌になってしまった教師がいるが)、これから学ぶことが楽しみで口角があがる。非常事態宣言が発令されているおかげで大学に行って大量の人間を見る必要もない。やはりどうも私は一人でいるのに慣れすぎてしまったらしい。オンライン授業にも徐々になれてきた。経済的な問題は依然として存在するが、とりあえず今は棚に上げることにする。

経済学への期待が増大している。経済学を深く学ぶためにも数学をよく学ばないといけない。

とはいっても、私の一番の目標は変わらず公認会計士試験合格なので、バイトに勉強の時間を費やさないといけないだろう。これは決めたことだ。私より過酷な環境にいるにも関わらず私より優秀な人はたくさんいる。私も頑張ろう。

何をするか

本当は公認会計士試験の勉強をするために予備校に入ろうと思っていたが、予備校代を用意できないことと生活費を自弁しなければならないので、やむなく断念した。

とは言っても在学中に公認会計士試験に受かることは依然として目標であるので、アルバイトに勤しまなければならない。

正直に言えば、勉強は二の次である。T山大学の学生が勉学に励んだところで世間は大して評価しないだろう。私の今の一番の目標は借金返済であるから、そのためには大学の勉強に励むことより資格勉強の方が有用である。

その一方で、将来大学院に進みたいとも思うのでgpaは3.0は欲しい。結局どっちもか。

とにかく、大事なのは欲張らないことだ。心労を増やすだけだから。

金がない

裕福な人間が憎い。裕福な家庭に生まれた人間がより裕福になり、貧乏人は貧乏なままだ。努力するステージに立つには金がいる。

ある人は言う。現代は歴史上最も豊かな時代であり、これほど恵まれたことはないと。確かにそうかもしれない。そうなのかもしれない。私は無理をせず、甘んじて今ある富を享受すべきなのかもしれない。

ある人は言う。自分にできもしないことを望むから不幸なのだと。蛇であることに気づかず空を飛ぼうとするからだと。なるほど、もしかすると私は蛇なのかもしれない。

やはり私の願望は叶えられないのだろうか。反論する気力も今の私には起こらない。だが、未練がましい性分ゆえに、しばらく諦めることはないだろう。

 

何を書くかいまいち決めていなかったので要領を得ない文章になってしまった。次からは勉強した内容やアルバイトについて書こうと思う。時々呪詛を吐き出しながら。