脱北への決意

脱北

[名](スル)《「だつほく」とも》北朝鮮朝鮮民主主義人民共和国北陸に住むの人間が北陸を脱出すること。

 

私は一刻も早く脱北せねばならない。

一応言っておくと、別に北陸に特段の不満があるわけではない。強いて言えば、バイトの時給が低いだとか車がないと不便だとか雨が多いだとか某スーパーの商品の値段が全体的に高いだとか遊ぶところがないだとか大きな本屋がないだとか、不満がないわけではない。

しかし、なぜ自分が今北陸にいるかと言えば、すべて自分のせいである。自分の努力不足が現状を招いたということを理解しなければならない。決して忘れてはならない。今アルバイト先で苦しんでいるのもやむを得ないことなのだ(でも過度に負担になりそうならすぐにやめようね。あっちの都合はあっちのことだ。あのくそバイトめが)。

とはいっても北陸に、というか自分が今いる場所に納得していないのは事実だ。この場所にいることが苦々しいのも事実だ。だから、「脱北」と呼ぶことをためらいはしない。これは臥薪嘗胆の標語なのだ。